今まで働いてきた仕事の価値が消え去った日

高校を卒業して、一般事務の仕事についたが、手取りは8万円しかもらえなかった・・

卒業したすぐの同級生からすれば、それでもまだいいほうだったのかもしれない。

 

なぜならば、就職できた時点でアタリと言われたから。

なぜアタリかというと、事務の仕事は基本新卒でも、大卒がほとんどなんだそうで…

 

それは、やはり、勉強力や社会経験力、計算力、気づき、会話、コミュニケーションなどを考慮すると、どうしても、より良い仕事をしてくれとうと思うのは大学卒の人という事になってしまうからだそうです。

 

また、不況の今、多少安く雇えるという事も、高校生を雇うよりは、割がいいという事もあるようです。

 

だからアタリという訳。

 

 

でも、高卒だったから、田舎に住んでいたから、車の免許も、車も持っていなかったから、働きに行くのもとても大変だった。

晴れてる日や普通の日は自転車で行けばいいが、雨の日、風の日、暑い日、寒い日は、本当に最悪だった。

 

車の免許をとるのにも数十万円。

車も本当に高くて買えない・・・

しかも、ガソリン、保険、メンテナンス代など考えると、とうてい手取り8万円ではどうにもできなかった。

 

あるとき、知人の紹介で、お付き合いをする男性ができた。

相手の男性は22歳で、給料の手取りは18万円だった。

販売店員の人で、土日は休めない。朝から、結構遅い時間まで働いて、残業も含まれててその金額という事だった。

 

そして大きく違ったのが、その人は私と違って、車の免許も、車も親に買ってもらっていた。

デートする時などにも、食費や、ガソリン代の一部は払っていたつもりだった。

だってその金額でいいよって言われていたから。

 

それでも私としては、少ない金額から出すのだから、きつかったのだが、いい人なんだなと思っていた・・・

それから数年たった頃からいろいろおかしなことになる。

 

身勝手な行為で、避妊されなかったことで、子供ができた。

だんだん、扱いが雑にひどくなってきていた。

 

自分はおろすしか無いと思っていた。

だけど相手は下ろさなくていいよと言ってくれたが、そこから急に連絡が取れなくなってしまった。

 

いつも迎えに来てくれていたから、相手の家にいくにも行けないという事があった。

 

そして、おろす決断をするが、その費用は・・・・

 

結局、少ない金額をちょっとづつ貯めた費用を、堕胎費用に当てるしかなかった。

 

何のために貯めたんだ。

何のために、、妊娠したんだ。

何のために

何のために

何のため

 

そう思った時に、世の中は金だと確信した。

もちろん、金だけじゃないのは分かっていたが、理解していてもお金がなければ何もできないのだ。

 

そう思った時に自分の中で何かが変わったような気がする。

 

 

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